手書きは大変!確定申告書はパソコンで作ると簡単!
こんにちは。大阪市城東区の税理士泉井です。
今年は税務署の確定申告会場が事前予約が必要となり、例年より人数制限がされています。
それに申告会場に行っても作成は自分ですることになっています。
結局自分で申告書を作るのでしたらパソコンやスマホを使って自宅で作成してはいかがですか?
国税庁の確定申告書作成コーナーを利用すれば面倒な計算も自動でしてくれますし、マイナンバーカードがあればe-Taxで送信、無ければ紙に印刷して税務署に郵送すれば税務署に行かなくても確定申告できます。
今回は確定申告書作成コーナーの使い方を確認していきましょう。
目次
提出方法は3種類
確定申告書作成コーナーはこちらになります。→https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
確定申告書作成コーナーを開いたら「作成開始」をクリックします。
確定申告書の提出方法を選択します。
提出方法はe-Tax(電子申告)と紙に印刷の方法があり、さらにe-Taxはマイナンバーカード方式とID・パスワード方式があります。
ID・パスワード方式ではマイナンバーカードは不要ですが、新たにID・パスワードを発行するには税務署に行く等の必要があります。
過去に税務署の確定申告相談会でe-Taxの方法で確定申告している人はID・パスワードが発行されていると思います。
今回は「印刷して提出」の方法を確認していきます。
推奨環境を確認したら「利用規約に同意して次へ」をクリックします。
質問されるので数字や名前等を入力するだけ
令和2年分だけでなく過去の年分の申告書も作成できるのでまだ申告してない場合は過去分も作成しましょう。
事業所得や不動産所得がある方は「決算書・収支内訳書」から先に始めると所得税申告書に転記されるのでそちらをクリックしてください。
「決算書・収支内訳書」についてはこちらをご覧ください→確定申告書作成コーナーで収支内訳書の作成
それ以外の方は令和2年分の「所得税」をクリックします。
画面が変わったら「作成開始」をクリックします。
生年月日・所得の種類などの確認
申告する人の生年月日を入力し、質問に答えていきます。
収入・所得金額の入力
この画面では収入・所得金額を入力します。
事業所得や不動産所得がある方は「決算書・収支内訳書」を入力すれば転記されますがここから直接入力することもできます。
給与や年金の源泉徴収票や配当の支払調書を見ながら入力するので手元に準備しておきましょう。
医療費控除や寄付金(ふるさと納税)控除はここで入力
次は所得控除を入力します。
医療費控除は病院等の領収書の代わりに健康保険組合から送付されてくる医療費のお知らせの合計金額を入力することができます。
ですが、現時点で手元に届いているのは去年の9月分ぐらいまでなので10月以降の医療費は領収書から集計する必要があります。
給料や年金から引かれている社会保険料は前の画面で収入金額を入力するときに一緒に入力しているので自動的に転記されてきます。口座振替や納付書で直接支払っているものがあれば追加入力します。
生命保険料控除や地震保険料控除も年末調整で控除していれば前の画面で入力して転記されてきます。年末調整していない保険料があれば入力する必要があります。
確定申告をするとワンストップ特例制度が適用されないので、ふるさと納税している方は寄付金控除の入力を忘れないようにしましょう。
他にも扶養控除や配偶者控除、寡婦控除などがある方は入力します。
年末調整していない住宅ローン控除はここで入力
住宅ローン控除1年目の方や年末調整をしていない方の住宅ローン控除はこの画面から入力します。
年末借入金残高証明書や売買契約書・履歴事項証明書を準備しましょう。
納付額・還付額が自動で計算されます
入力した内容によって納付や還付、または納付も還付もなしとなります。
納付方法や還付口座の登録は後でします。
16歳未満の扶養親族や住民税の徴収方法を入力する(必要な方のみ)
1~6に該当する方は「住民税・事業税に関する事項」をクリックします。
納付方法・還付口座、住所氏名、提出先税務署の入力
納付税額がある方は納付方法を確認します。
令和2年分の納付期限は3月15日ですが振替納税をすると4月19日になり、指定した銀行口座から自動で引き落とされます。手数料はかかりません。
初めて利用するには振替依頼書を提出する必要があります。
還付の場合は銀行口座を入力します。郵便局の窓口で受取る場合は郵便局名を入力します。
あとは申告者の住所氏名を入力し提出先の税務署等を入力します。
マイナンバーの入力
マイナンバーを入力します。
すぐにわからない場合は印刷してから手書きします。
申告書の印刷
完成した申告書を印刷します。
提出用は税務署に出すと戻ってきませんので控用も必ず印刷しましょう。
令和3年4月から申告書の押印は不要になります。今回の申告までは一応押印が必要となります。印鑑は認印で構いません。
添付書類の確認
作成した申告書の内容に応じて必要な添付書類が記載されているので準備して申告書と一緒にセットしましょう。
税務署へは窓口に持参するか郵送となります。郵送の場合は控用も同封して返信用の封筒と切手も一緒に送りましょう。
後日控用に税務署の受付印が付いた申告書が返送されてきます。
窓口持参の場合も控用は忘れずに持っていき受付印を押してもらうのを忘れずに。