弥生会計は個人事業主・中小企業にお勧め
こんにちは。
今回は会計ソフトについてです。
税理士事務所で毎日使う会計ソフトですが複数のソフトを使用しているわけではなく事務所で使いやすいものを使用しています。顧問先で使用しているソフトに合わせる場合も時にはあるので、メインの会計ソフト1つと特定の顧問先用の会計ソフト2~3種類を使用している税理士事務所が多いのではないでしょうか。
私がこれまで勤務してきて使用した会計ソフトは弥生会計とミロク会計、そしてfreeeの3つしかありません。
しかもミロク会計は会計内容をチェックするだけで入力はほとんどしたことがなく、freeeもあまり使用していませんでした。(最近freeeを使用している方をよく見るので今後freeeの使用方法について詳しく調べてみます。)
慣れの問題なのかもしれませんがミロク会計は入力作業がしにくく、freeeはクラウドソフトでChromeやInternetExplore等のブラウザで使用するので画面の切り替えに少しですが時間がかかります。
個人事業主や社長がご自身で経理する場合、週に1回か月に1回は会計ソフトを使用しますのでほんの少しでもタイムラグがあるとそれが段々ストレスに感じてくると思います。
ですので私がお勧めするのはインストール型の弥生会計です。
弥生会計でもクラウド型・インストール型があるのですがやはりインストール型の方が動作が早くて作業しやすいです。
今回は弥生会計をお勧めする理由をご紹介します。
他の会計ソフトの仕訳や銀行の明細を取り込める
弥生会計だけでなく他の会計ソフトでもできるので特別なことでもないのですが、エクセルやCSVの仕訳データや銀行口座・クレジットカードの明細を弥生会計に取り込むことができます。(銀行データの取り込みには保守サポートの加入が必要)
もし他の会計ソフトから変更する場合に変更前の会計ソフトから仕訳日記帳がエクセルで出力できれば弥生会計に取り込めるので会計ソフトの変更もできます。
仕訳の取り込むには弥生会計の形式に合わせないといけないので最初に設定が必要ですが、現金出納帳や売上帳などをエクセルで管理していれば弥生会計に取り込めるので会計ソフトへポチポチ入力する手間を減らすことができます。
ただし、何度も言いますが弥生会計の形式と違うとエラーが出るので現金出納帳などを取り込みしやすいように修正する必要があると思います。
銀行口座やクレジットカードの取り込みは初期設定すれば以降はほぼ自動的に取り込めます。
取込時の相手勘定科目も登録すれば自動で振り分けてくれます。
中小規模の事業者は現預金の入力が帳簿の大多数を占めているので現金取引を減らせば会計帳簿の入力が大幅に減るので自計化もしやすくなります。
家電量販店でも販売しているので比較的手に入りやすい
ネットで購入する方が多いと思いますが家電量販店ですと種類は少ないですが他の会計ソフトも並んでいます。他のソフトより弥生シリーズの方が多く並んでいる気がするので初めての方にも選ばれやすいのかなと思います。
ホームページからも購入できますし、体験版もあるの一度試してみて下さい。
体験版はこちら
また、弥生のホームページでは「あんしん保守サポート」の加入ができます。
加入者には年会費が必要ですが毎年最新版のソフトを使えたり、銀行明細の自動取り込み機能を使うことができます。
また、クラウド上にデータの保存ができ会計事務所と共有することができるので、データファイルをメールで送信しなくてよくなります。
消費税率が2019年に変わりましたが今後もインボイス制度導入などへの対応など会計ソフトは常に最新版の使用をお勧めしています。
自計化せずに税理士等に記帳を外注する事業者は会計ソフトについては最新版でなくてもあまり影響はないです。
所得税確定申告・消費税計算に対応
これも他の会計ソフトでも対応していますが所得税・消費税の申告書が作成できます。法人税の申告書は作成できません。
法人税の申告書を作成するには別途申告ソフトを購入するか国税庁のe-Taxソフトを使って電子申告する必要があります。
個人の申告書は会計ソフトや国税庁のホームページで自力でもなんとかできますが、法人税等の申告書は申告ソフトか税理士に作成してもらうかしないとできないと思います。
法人税等には税務署に提出する法人税と都道府県・市町村に提出する事業税・住民税があります。
法人税申告書ソフトには法人税と法人事業税・法人住民税の作成ができます。
e-Taxは国税の申告手続きしかできませんので地方税の申告にはeLTAXというものがあります。
e-TaxもeLTAXも無料で電子申告・電子申請ができるのでご自身で作成・提出するときは使ってみて下さい。
修正・チェックがしやすい
クラウドソフトは自動取り込みがメインで修正・チェックがしにくい印象があります。あと会計ソフトによっては月次で締めてしまうので修正ができないものもあるそうです。同じ事業年度内なのに厳しすぎると思いますが。
弥生会計でしたら修正もできますし、仕訳の検索も詳細にできるのでスムーズにチェックできると思います。
注意点
弥生会計は1つのライセンスにパソコン2台までしかインストールできません。ライセンスの認証にはインターネット接続が必要でライセンス登録した情報は弥生にホームページにログインして確認できます。
パソコンの買い替える場合にはこのライセンス認証を解除して新しいパソコンで認証し直す必要があります。
弥生会計にはスタンダードとプロフェッショナルがありますが部門別会計をする場合以外はスタンダードで十分なのではないでしょうか。
あと、保守サポートというのがあって年間4万円前後かかるのですが無料バージョンアップできたりするので、こちらは加入した方がいいです。
銀行口座の取り込みに必要ですし、クラウド上でデータの共有もできます。
顧問の税理士事務所と共有すれば会計データを送ったりせずに済むので便利です。
どの会計ソフトも無料体験版がありますのでいくつかダウンロードしてみて実際に使用してみてください。最初はどれも使いにくいかもしれませんが起動の速さやレスポンスなどオンライン型とインストール型でどの程度違うか試すだけでもいいと思います。